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珍客万来 [日 記]

最近になって

Pの職場にある年配の女性客がたまに来るようになった。

そのお客は、誰かれ構わず話しかけた。

その内容が「あんたの先祖が〇〇で〇〇だったから...」

「あんたは、子供が人質に取られているから買い物に来てんだ。」

などなどと、よくわからないことをかなり大声で言うのだ。

たまたま何度かわしのレジに並んだ時の

会計の時にはとても普通の対応だった。

ある時、

「あまりお客にいろいろと話しかけないようにしてくださいね。」

と心の中で呟いてみた・笑。

一種のテレパシーだが、そうそう通じることもないだろうと...

さて、それに反応したかどうかはわからないが

「わぁ、わぁ、すごいわぁ」とわしに向かって言った。

こういった人の中に本当の人はいるのだろうか?

いるかもしれないと思っている。

それは、小学校の頃の出来事があったからだ。

5年生の林間学校でのことだった。

わしのいる班が泊まった部屋の窓から真下にプールが見える。

他にも数班が一緒でほかのクラスの子たちもいたように思う。

あまり親しくもないその子も同じ部屋だった。

その子曰く、

「私がいるだけで悪い霊をどんどん退治できるの。

私の中にカウンターがあって退治すると

そのカウンターに記録されるんだよ。」

その子のことは、その時の出来事でしかあまり記憶がない。

そんなことを言い出すものでみんな少しうんざりとしていた。

わしは、オカルト漫画とかをよく読んでいたので少し面白がっていた。

就寝時間になってその子は一人で話し出した。

「あの下に見えるプールでおぼれて死んだ子が

夜中の12時にこの部屋の前に来るから、

みんな布団をかぶって必ず目を閉じていてね。

パジャマに赤い色の入った人は気を付けてね。」

みんな仕方なくいわれるがままにしていた。

そして、

その子は私たちには見えない聞こえない状況を説明しだした。

「あっ、すぐ部屋の前に来たよ。絶対に目を開けちゃだめだからね。」

わしも布団をかぶっていたが

『どうせ、わからないだろう』と目を開けた。

そのとたんに「〇〇さん、目を閉じて」と怒られた。

ふむ、幼心にドキッとしたねぇ・笑。

あの子は、そのあとどうしていたんだろう。

友達とかいたんだろうか。

中学生になったある日、偶然に本屋で見かけた。

わしは、すっかり忘れていたけれど、

すれ違いざまにその子がすこしにやっとしたようにみえた。

それで少し思い出した。

でも、声をかけることなく、それが最後だった。

今ではもう、どうしているのかもわからない。

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